aboutnewscalendarpublicationtextwikibbssearchmailTHE WIZARD OF SPEED AND TIMEmobile

yamauchinamu

news 2008/11/19 08:35:02

/ 2002 2003 2004 2005


2006/05/13 (Sat)

確か古谷さんが、リヒターは面白いのか?そんな面白くないというのは不安になると

僕も、リヒターは別に悪い作家とは思わないが取り立てて話題にするほどの人でもないと思う、本当カタログで見るのと、展覧会で作品を見るのと殆ど印象が変わらないので、図版で見ていれば十分、そういう描き方を発明したみたいな言い方も出来そうだけど。
じゃあ、カリエールとか、メダルド・ロッソとか、ピンぼけみたいな絵画とか彫刻を見ているほうが面白いんじゃないか?と思う。

だいたいリヒターを見ていて貧しいなぁと思うのは、美術史の検証をしてだいたい歴史から検証できる「絵画ってこういうものです」って矮小したフレームの元に、そこに一致させるように再現された絵画ってところが、あんまり面白くないなぁと思うんです。
確かに歴史検証の緻密さと生産量は凄いなと思うけど、まーって感じはするけど。
なんかこう、田舎(東ドイツ)から、ポッと出てきた土人みたい人が都市の文化に触れて「アバンギャルドってスゲー」ってところでやった、ちょっと田舎/都会臭いアートってものだと思います。







○○らしいの話が続きます。

前回は様式の移し替えのことを言ってたような?

そこから続きます。
「自分らしさ」とは何か考えることはどういうことかと、モデルの自分と、それを見てる自分がいて、自己が他者化して見てる自己がいるときに、他者の自己と見ている自己が近い位置に立つことかと、しかし限りなくそれが一致しないと。
例えば、絵を書くときに、大体キャンバスに何か描こうとして、キャンバス画面の座標でだいたい同じ場所に同じような色が通過することで再現性の制度は高まるけど永久にモデルの再現はできないと、そういうことに似ている。

自己の他者化とは別に、ヒッチコックの「めまい」を見ていると、目の前に死んだ筈の人物とそっくりな別人が現れる(実は同一人物)、こういう話、目の前にとても似て見てること、同じものが違うものとして似て見えるとはどういうことかなと???


「○○らしい」ということ結構考えると奥深いですね

こんな話、なんの話かわからない人は全くわからないよね。分かる人えらいじゃないけど、わかりやすく誰か解説して纏めてほすい。



2006/05/09 (Tue)

The Museum of Modern Art, New York: The History and the Collection
86年に出たMOMAのカタログ。599 pagesぐらいある
MOMAのカタログはこれが廃刊になってその後幾つか出ているようですが、これは持っていて損はないと思って古本で買った。

やっぱり基本的なところだけど、こういうのもあるのか、ああいうものあるかと、流石にマチスやピカソ良いもの持ってるねマチス「ピアノレッスン」とかピカソの「アヴィニオンの女達」もMOMAなんですね。

なんか70年代ぐらいまでにMOMAでコレクションされたものは多分、美術のメインストリームと言っても良いと思うんですが
そんなに知られて無さそうで面白そうな作品もあって

>Segal, George (1924-2000 American Pop Sculptor )
John Chamberlain Working. 1965-67.
パッと見こういう作品もあるのかと思ったのは、この作品で、ジョージ・シーガルが彫刻家のチェンバレン自身を型取りして、チェンバレンの彫刻と並べていると、名義がシーガルだけど共作ととっても良いんじゃないかと
アンソニー・カロのこれ(ジャッド風の台座に具象彫刻)とか
ハイム・スタインバックの初期とか塊魂の玉みたいな、いろんなオブジェクトがくっついた彫刻って気がする。シーガルの作品としてはベストの予感。
John Chamberlainは、あんまり日本で紹介されていないけど、結構重要な彫刻家だとは思います
知名度や価格評価ではチェンバレンよりシーガルの方が上の気がしますが、作品の面白さという意味ではチェンバレンのようが良くて、チェンバレンと協力することでシーガルの良い作品が出来たようには思う。
チェンバレンってよく知らないが人柄も凄い面白くて面白い人物だったような気がします。こういう作品やドナルドジャッドのマーファの展示物とか見てるとそう思うなぁ。


あと割とB級な話題


ロバート・スミッソンの「ミラー・ストリーム」。こういうスミッソン初期のちょっとした作品もコレクションしていて偉い。スミッソン自身は重要だけどこの作品は微妙。以前オオタファインアーツで同じような作品が来ていたので、多分いくつかあるはず
部屋の角に鏡を置いた有名な作品のシリーズではありません。台座の上にピラミッド状に鏡をかさねた物

マチュウとかサム・フランシスとか、昔の日本じゃ外タレ扱いでありがたがるけど実は結構B級なんじゃね?っておもうものも一応コレクションに入っていた。

ジャコメッティの「見えない彫刻」のドローイングがあるなぁ。この作品はロザリンド・クラウスの「ノーーモアプレイ」だったかで出てきます。
(確か以前このカタログで彫刻も見た気がしますが??)

ブライス・マーデンは最初フランク・ステラ同様にNYCでは神童扱いだったかも?とか
誰かのアシスタントとかしていたかもしれませんね。
ブライス・マーデンも良い作家だとは思います。

黒沢明や小津の映画のコレクションはわかる気がするけど、溝口健二の映画も載っていた。
溝口健二は日本でDVD化していなくて残念だけど(海外でDVD化してる)日本よりも海外の評価の方が高いかもしれませんね

僕も、最近は日本の近代絵画や20世紀以前のヨーロッパの美術に興味はありますが、基本的にはパリからNYCに流れる20世紀美術が好きなのでMOMAのカタログ見ると、やっぱり良いなぁって思うのでした。
このカタログそんな新しくてマイナーでクールな作品が多いわけでもないのですが、やっぱり良いですよ。むしろビートルズやビーチボーイズ、ストーンズを聞くような基本的な感じ。

普段全く考えないし、嫌だなぁって思うこと多いけど「アメリカって良いなぁ」って久々に思った。

この本は普通に手に入らないのですがアマゾンの中古とかネットの古本屋で探すと割と出てくるとは思います。

フランス国立視聴覚研究所(INA)がネット公開した番組10万本の衝撃
動くフーコーやロラン・バルドとか、マチスをみるゴダールとか、色々面白そうな映像がみられそうなんですが、何分フランス語がわからないのでインターフェスの意味がわからなかったり、喋ってるな動いているなと思う程度。

テレビシリーズ「プリズナーno6」がリメイクするらしい
そういう話題が出ては流れていますが。そういえばこういうcmが以前あったらしい。プリズナーをみてる人しか分からない気はしますが..

「楳図かずお Quid ? ソレハ何カ 私ハ何カ」樫村晴香

今すぐできる不思議体験

石原都知事を全面擁護するわけではないの…
石原都知事が「現代美術は無」仏メディアが批判



2006/05/06 (Sat)

釣れた釣れた
 

○○らしい

自分の興味あること関心あることやりたいことをどうやって説明するといいものか?考えた。
思いつくところ「○○らしい」という言い方が結構良いかなと、例えば、美術の話題、レリーフ問題(注1)レリーフは絵画「らしい」が同時に彫刻や建築の要素「らしい」、とか、洋画というものは日本の国内で見られる洋式「らしい」の絵画であるしかしその様式は海外にはない「らしい」(この話題、「洋画」を「洋食」など欧米風のものはなんでも置き換えられる)

そこでこの話題の進め方に自分で疑問が
誰かが誰かに「あなたは日本人"らしい"ですね」と言ったとする。
(そういう会話は普通にありそうだ、という想像でこの話題をすすめる)
その時、言われる側は、一般に日本人と見なされる人として
「らしい」と言われる側は言葉として、本物の、オリジナルの、ものではなく、それに似ているときに言われる。
日本人であるにもかかわらず日本人に似ているとすればより生粋の日本人は誰?って話になる。言葉のレトリックではあるけど、この話題、べつに日本人で無くても良い置き換えは自由(ex:「やまうちさんは、やまうちさんらしい」とか、「自分らしい」とか)

あと、「○○らしい△△」を考えるとき、そう物事を捕らえると色んな物に対して此処の物事が柔軟に読みとれる。
逆に、いろんなものを相対的に捕らえると結構危険だと思う事がある。例えば、ちょっと変わった人が居たとする、その人を面白い人らしいけど、ヘンな人らしいと言ってる分には良いが、あの人は○○の人(○○系、etc)と言い切ると、その人のことを考える柔軟性が失われてしまう。また例によって、この話は人の話ではなくても、事柄や物事にも置き換えは自由。

そんなこと考えつつ「らしい」という話題は面白いなと思うのです。そういうことに興味がある。


注1:
絵画のレリーフ問題は、美術の命題であり、今現在解消されたことは一度もない。
図像のイメージというものは、目の前の宙づりで正面に常にイメージされるものであるにはかかわらないとしても
建築的・彫刻敵に壁の一部だったり(簡単に言えば壁画)、キャンバスや印刷物にイメージが載っていたり、図像のイメージがみえるにしても常に絵の具の厚みや紙質やブラウン管など、何か物のメディウムを介さないとイメージを伝えることが出来ない。
それを解消するため、様々な媒体の絵画の見せ方や、絵画の見え方に様々な工夫が繰り返されことが絵画史と言い切ってもいいでしょう。絵画史には基本的にそのような問題をはらんでいます。





a-News+ 1.54
www.flickr.com
This is a Flickr badge showing photos in a set called painting. Make your own badge here.
はてなアンテナの登録




jp

<  2006/05  >
Sun MonTueWedThuFri Sat
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   

</war> Mr.omolo

   
   
   
   
Up, Up and Away