2008/07/14 (Mon)
7/12に高円寺で行われたイルコモンズ(小田マサノリ)さん達の解放を願うデモに参加してきた。
イルコモンズさんが逮捕されたことはショックでならない。 僕がイルコモンズさんを知ったのはナディフの展示やゼロ年展@水戸芸などで展示した頃で現在はアーティスト活動は廃業されていると思います。彼のアートに対する考え方や関わり方は、例えば「殺すな」などでも、なかなか同意は出来ないことが色々あるのだけど、一定の興味と尊敬の念はあります。今回の逮捕は僕も相当なショックを受けた。それで出来ることならデモに参加したくなった理由は2つ
・イルコモンズの逮捕は不当なものであるし、また自由な表現活動を取り締まるものである ・素人の乱の松本哉さんが呼びかけられていて面白そうだ
行ってみた感想。面白かった。
僕はあまり政治的な話はなるべくしない方向でいるのですが、正直に言えば日本の風土の問題か、あんまり政治的な?運動家のような発言は控えたいと思うところがあって、それは程度や効果の低い運動に荷担しすぎると、いくらその内容に正しさがあったとしても、僕の話題や関心も人に聞いてもらえなくなるんじゃないか?と思う節がある。また自分がそのような素振りをすることもあって、例えば「○○系の人だ」「○○方面に詳しい人だ」と言った誰かに対する認識が強くなったとき、常に、関心無い話題だと「だいたい関係ないかな?」と思い過ごすこともまって、その"だいたい"の部分で、こぼれてしまう本当に大事そうな話題を取りこぼすこと、聞き逃すことがあるなと思う。 それは、僕もそうやり過ごすこともあるし、逆に僕の話題の振り方でも注意したいなとおもってることでもあって、なので僕もそう政治的な話や、運動的な話題はしないようにしているのですが。。。。運動家や政治的運動にははひとたびオオカミ少年のような性格をはらむときがあるかなと思う。
今回のデモは思うことがあって参加しました。 今回のデモの注意したいことは、自由なデモを出来るようにする為のデモであること、デモという行動自体がメタ化していて、多分本題であったであろう、G8の抗議は宙づりになったところがあって注意したいとは思いました。
また、僕も久々にデモ運動に参加して思ったのは、以前WTCの事件で盛り上がったワールドピースナウのサウンドデモに参加していた「殺すな」に参加されていたアート業界の方は殆ど見受けなかったことが印象的だった。
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2008/07/08 (Tue)
制作のための12の注意事項
一、あたかも虫が飛んできて、そのままそこに止まったかような心の動き。
二、作業にはけっしてしばられない。
三、近づくと、視野が広がる。
四、はじめからそこに在ったかのような、もしくは瞬間に出来上がったような。
五、色、そこから光はそこに残る。
六、壁に静止している虫は重さを壁に委ねていない。
七、小さくて小さくて大きい大きくて大きい小さい、そんな。
八、そこがどこから始まるのか、わからない。
九、測られることを拒む。
十、こわそうと思えばこわせる、あるいは保存しようと思えば保存できる。
十一、見ると見つけられてしまう。
十二、見るたびに忘れてしまう。
(岡崎乾二郎「美術手帖」1983年3月号p.33)
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