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アメリ

Last Update : 2003/02/04

ようやくアメリをみた。この映画の日本での紹介されるナカメオシャレ系ムードとか、日本の配給会社が安い仕入れ値で仕入れて無茶苦茶当たったアメリバブルな話題とか聞いてると何となく見る気を失せてはいた。

映画は不思議ちゃんとエロビデの店員の駄目男が不思議な出会いと、もどかしい告白でドラマチックなフォーリンラブ話なのだが、『ロスト・チルドレン』等で知られるジャン=ピエール・ジュネが、30−50年代の未来派の絵画を今みるような、世紀末も終えた日本で昭和を思い浮かべるような、何時の時代の話か良くわからない場所と時間に一見は見えるけど、結局は現在のものとしてみてるような描写の映画だと思うし、その点で以前から技法的にジュネは優れてると思うのだけど、より発揮された映画だったんじゃないかと思う。

なんでこうも犬猿してたのに見たかと聞かれれば、あっさりそれを見る機会を獲たので、まぁ見ようかといい加減な気持ちでみたのだけど、出てくる風景が何処か見たことある気がしてしまう。多分僕は去年の今頃10日間ぐらいパリに旅行で滞在してたのだけど、その頃に訪れたのだけどそのときにまわった場所だったんじゃないか?と思う。なんとなく路面が似てる気がしただけだったけど、多分そうだ!違いない。僕はパリ市内で、ギュスタブ・モロー美術館へ行こうと多分小雨の中、地下鉄Trinite(トリニテ)駅に降りて、その辺でパスタを食べて、到着するとあいにく、ストか?館内調整の影響で美術館には入れなかった、その後キックボードで細い坂道を駆け抜けながら、何となく、大通りで「赤い風車(ムーランルージュ)」などある歓楽街のを地下鉄3つ分をだた抜けながら、「セックスミュージアムに行きたいけど、時間がなくて入れない」とか思っていた筈だ。アメリのサイト内の地図を眺めならがら、やっぱり違いないと思った。その他駅の風景も、多分あの駅は僕が訪れた場所の気がします。でも何とかエスト(多分西)駅と言っていて、僕が訪れたのはノード(多分北)駅だったかも?でも初めて訪れた駅のワクワク感を連想してしまいます。
当時ヨーロッパ内で映画関係のメディアで、凄く積極的に「アメリカンパイ2」と「アメリ」の広告や紹介を見ました、風景(例えばあの場所でバスから看板が見えたとか、地下鉄の小さい広告のTVで流してたとか)が事細かに浮かんで来ます。

実のところこの映画を客観的に見ることは出来なくてこの映画を見ると同時に自分の初めての海外旅行のディテールをみてウットリとしてしまうのでした。