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yamauchinamu

news 2008/11/19 08:35:02

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2008/04/20 (Sun)

paint/note
アート・インディペンデント・メディアの状況(1)
アート・インディペンデント・メディアの状況(2)
を読んでいて僕のことも触れていたようなので、omolo.comの自己紹介も兼ねて



 僕は元々、物語や評論を読んだり書くのはのは不得意で、図版や図鑑やちょっとした紹介文を読むのは好きでした。また、サブカルチャーというよりサブカルという文化に興味があった気がします。高校時代とか、例えば、クラブキングの「ディクショナリー」や、橋本徹の「SUBURBIA SUITE」とか、コロコロコミックのスチャダラパーの連載とか、普通の流通とは違うちょっと変わった雑誌や、一般流通している紙面に関わらず微妙な人がやってる連載を見つけて読むのが好きでした。
 大学生ぐらいになってミニコミやフリーペーパーの類も知るようになって、元々そういう媒体は僕があまり興味ない文芸運動や政治運動が元になった紙面が多いと思っていたのですが、小野英作の「コロコロcud」や野中モモの「bewitched」や長嶋康郎の「ニコニコ通信」など、内容も割と雑多で文体も、今で言うblogみたいな文体で、そういうものがほぼ一人のレベルの主観で作られたミニコミを作って流通しているということに感銘を受けました。
 また、同時にボスニアやアムステルダムあたりの当時のアクティビズムで自由ラジオ(海賊ラジオ)などの活動なども興味があった気がします。僕が初めてインターネットで検索したのは何か紙面で知ったアドレスを銀座にあったインターネットカフェで打ち込んだのが最初で、確か粉川哲夫のホームページ内にあったラジオ放送機の作り方だったと思います、そのページをプリントして秋葉原で部品を買ったように思います(組み立てられませんでしたが...)。
 当時は自分でも印刷の綺麗なミニコミや、自由ラジオ放送などやってみたいと思いましたが、なかなかお金や技術がおぼつかず思うように出来ませんでした。

 僕がパソコンやインターネットを始めたのは98年で、当時パソコンを使うことを覚えるため、ポートフォリオやホームページを作ることを目標に覚えていきました。最初作ったページの原型は今でも残っています。
namucity
内容は当時と微妙に違います。(ポートフォリオ的な内容を抜いています)
最初はホームページでもポートフォリオ的なものを作ることと、htmlのタグを覚えることを念頭に考えていたのですが、昔紙媒体で読んでいた人が既にwebを作っていて、それらの方達のインターネットの使い方を見て習いつつ、日記を書いたり、「w@rezください」とか言ったりしていました。
 当時の美術系のサイトは、大日本印刷の「artscape」、松下電器産業株式会社の「タウンアートギャラリー」(ART遊覧の前身)、山口裕美がso-netをスポンサーにやっていた「TOKYO TRASH」、桝山寛がクリエイター系に提供した「Little Tokyo」のサイト群、札幌が拠点の「shift」、中村ケンゴの「スピーチバルーン」小原美香の「BIJYUTSUYARO!」、さかぎしよしおうがやっているアートの2chと言われた「あーとまーまー」、関西方面の美術の話題がメインの「シノバー」、古谷利裕の「偽日記」、あと学生や普通の会社員の方などで美術にも興味ある方が書いた日記サイトやBBSという文化が当時は隆盛していたように思います。artBBSとか。
同時期の個人のサイトのことは僕がとやかくいうより、ばるぼらの「教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書」とか見てもらえば早いかと思います。
 そういう美術系のサイトを見て自分が興味を持つ方向性や内容や情報量の違和感と、個人サイトのコンテンツの作り方を見習ったところで自分のサイトomolo.comを作っていきました。あと、特にomolo.comは完結した情報のサイトではなく常に自分も勉強中で、構築中のサイトづくりとして考えています。僕は絵を描いたり発表したりしますが、逆に人の作品や話題ににも興味があるし、色々調べていくとなんでこの程度の情報量や論考しかないの?みたいことは良くぶつかり、そういうことを思うのは自分だけではないだろう!と思うところもあって気の向くまま記述しています。意外とやってよかったなと思うのは、元々文章力が酷かったのに多少マシになったこと(未だ酷いですが)のような気もします。本当色々調べていてなんで?アーティストの僕が、こんなことを書かなくてはいけないのか?と思うこと、例えば美術史年表とか、いっぱいありましたが、それは僕が調べていてそういう簡単に流通してる資料がみつからず自分でも読みたいと思って作りました。また誰かそういうものを必要としている人も何処かに居るだろうとも想像しました。またそういうことは、美術のジャーナリストや歴史家の怠惰だとも思います。なんで僕がやらないといけないのだ!と。

 アーティストによるメディアのアクティビズムは、極端な話、結果的な選択肢はや方向性の選択、方法論みたいものは結果的にはできることが結構少ないと思う。
 民俗学や社会学や報道技術のようなものをアートであるかのように捕らえるとか、アーティスト自身が芸能人のように振る舞うことだと今は思う。ポピュラーなところだと前者はヲダマサノリとか、後者は池松江美(辛酸なめ子)とか、そのような方向性になると思います。そのような方向は良いとか悪いとかでもなく、僕がすべきことしたいことの方向ではないなと思います。

 アーティストが様々な文化やメディアに戯れて作品を作るというと、新しいメディアやサブカルチャーや周辺的なカウンター文化など、僕自身、今はサブカルなもの見て育ちましたが、今はそれを生かそうとも特に考えていないし、現実的にサブカルという文化に興味持ってる人口はそれなりにいるとしてヴィレッジヴァンガードのようなお店がチェーン化してるわりにはテレビブロスやクイックジャパンなどのような雑誌売れてるようには思えない。そう思うとなかなかサブカルという文化の厳しさは感じるし、他方で政治的な話、例えば今の「世の中は戦場下ではないか?」と言った思想的な考えがあって、そこで反戦や戦争を直接テーマにしたりレビューする作品を作ることも、とても不毛に考えていてアーティストというより社会学者がやるべきことと思います。そういうことを諸々考えると、僕は美術を使うことによって美術に答えるような方法が一番妥当で自分には向いているのではないかな?と思う。

 僕はこうサイトを更新しつつ、色々サイトを巡回しますが、よく「○○の本が出ました」「○○イベントやりまーす」といったお知らせもよく見かけていて、サイトはよく見ていたとしても案外、出版物を買ってなかったり、イベントに出かけないことも良くあって、申し訳ないなぁと思いつつ、買わなかったり行かなかった理由は、あまり興味が無かったからかもしれなし、お金がなかったかもしれないし、都合がつかなったからかもしれない。僕が何か展覧会をやるとき是非来て欲しいなぁと思うのは、このサイトを見てくれている方です。あんまり偉いセンセイでも興味関心があわない方に来てみて頂いてもなんですし、それならなんかしらの興味でこのサイトを見てくれている方が来て頂けたほうが僕にはとても嬉しいけれど、僕自身よく見ているサイトの方のものを買ってなかったりイベントも行ったりも出来ていないので、来られたらで構わないなぁと思います。

 美術の世界の情報の遅さというと、最近読んだ高階秀爾「日本近代美術史論」によると、この本が書かれた70年代中頃の当時は高橋由一についての資料が、今思うと吃驚するほど揃っていなかったそうです(勿論、青木茂、土方定一、匠秀夫といった人も研究家も居たんですが、本当このあたりの人だけだったのでしょう)。また70年代の美術手帖など見ると、ゼロ次元とか国内の小さな動きや、グリンバーグ批評とかあまり掲載されることは殆どなく、だいたい当時載っていた内容は、中原祐介・針生一郎・東野芳明あたりが書いていて、もの派だとか、ジャスパージョーンズやラウシェンバーグだとか、ワイエスとか、その程度の偏りがあったと思います(ちゃんと読んで確認してませんが、そんな間違ってないと思います)。そう思うと、美術業界の情報の片寄りはあって当たり前で、その偏った情報で状況把握して満足している人もいれば、もっと細かい話題や海外の話題に興味がある人もいるのを、そういう話題は誰かweb上に書けばいいじゃなーい!と思う。昔はそういうことは難しい世の中でしたが、今は比較的簡単に誰でも書ける世の中なのですから。

 アート・インディペンデント・メディアの状況と今の活性を思うと、僕が美術史年表を作っていて「なんで僕がやらないといけないのだ!」と思うこと、自分自身はそういう情報や媒体を作るには専門外にもかかわらず、現在そのようなものが余りなく、自分以外の誰かも必要になることを、すすんでやるということが大事だなぁと思う。しかしそれはとても骨が折れて面倒なことでもあると思う。



2008/04/01 (Tue)


本名で打ってしまってガクブルです。。。↑








omolo.muxtape.com
昔やったようなカセットテープに自分の好きな音楽を詰め込んでさも音楽が好きでもない友人にむりやり音楽を聞かせあうキモいことがインターネットでもできるようになりました。
muxtapeというサービスで最近ちょっと聞くのでアカウントをとって音源をアップしてみました。どうぞー。

最近の音楽はあんま聴いてないんですがimoutoidとか相対性理論とかいいんじゃないですか?(てきとう)



2008/03/25 (Tue)

現代美術の展望「VOCA展2008 −新しい平面の作家たち−」
主催: 「VOCA展」実行委員会、財団法人日本美術協会・上野の森美術館
協賛: 第一生命保険相互会社
会場: 上野の森美術館
会期: 2008年3月14日(金)〜3月30日(日)〔17日間/会期中無休〕
開館時間: 10:00〜17:00(金曜日のみ19:00閉館)
※入場は閉館30分前まで
入場料 : 一般・大学生:¥500、高校生以下:無料


VOCA展に展示中の作品をflickrにアップしておきました。CCライセンスにしていますので転載はご自由に。

今度の日曜日は会場に居るかもしれません。
「わくわくパック(Tシャツ、サイン付きシルクスクリーン、など)5000円」が完売した模様。ポスターは会場で売ってます(多分VOCA展のみ販売の絵柄です)。


2430x2465 mm 01/11/2007

2008|VOCA2008|the ueno royal museum



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