グループ展『豪華粗品』に参加して
■初めに
fukuoka contemporary art BBS
http://www61.tcup.com/6105/iaf.html?
「参加者募集をさせてください。
投稿者:nagata okiasto
投稿日:
03月23日(木)」
こちらの書き込みを
読んで、地元である
金沢にて美術につい
て活発な方々が
展示会を企画される
と伺い興味を持ちました
その書き込み主であり、このグループ展の企画者である永田さんに幾つかの
質問や問い合わせ。『例えば何故名前が「豪華粗品」なのか?』とか、伺い
>「豪華粗品」というタイトルですが、今回のグループ展は自分にとっても
>出品者にとっても、観客のことを考えても、ゼーマンの事を考えても、繋
>がっていくためのギフトであると考えました。しかも、「豪華粗品」とい
>言葉のもっている冗談じみたというか、矛盾を含んでいるというか、な
>んとも言えない言葉の並びが好きで名付けました。それにゼーマンが生活
>ている西洋を中心とする英語圏内には「粗品」にあてはまる語句はなく、
>美術と一緒で、完全には伝わる事のない部分を含めたくて、このタイトル
>に決定しました。
上の様に返事を伺いながら話しは進み。アンデバンタンと言った形式にも正直、
現代美術の人ばかり集まるのではないかと不安を持ちつつも、途中途中で
分かって来た出品作家の中で、幼稚園ぐらいの男の子から金沢内外のアー
ティストとして活躍されている方まで幅広い層で参加申し込みの結果に対
してそのイベントに対しての期待は膨らみました。今回の作品プランの提
出は殆ど永田さんとのネットのやり取りで進みgifやpdfの形式書類を介して
進みました。
■ワークショッププレゼンテーション
ワークショップ自体は僕の提案で当展覧会の企画者永田さんと金沢現代美術館事務局
の協力を得て行いました。ワークショップに対しての基本コンセプトはそのpdfに
書かれたものでしたが、永田さんに、この文面では僕の期待する方々を参加させる
ことは出来ないだろうとの指摘を受け文面を修正して配りました。
ワークショップ当日の流れとして
金沢のお笑いグループ『アメとムチ』のビデオ上映、山内崇嗣の過去の作品の
スライドによる紹介、金沢現代美術館事務局学芸員の鷲田さんと市川さんと僕
による美術館の模型を前にしたハード面とソフト面の応答でした。また別モニタ
にて間島領一さんのビデオ制作風景のビデオが流れた。
『アメとムチ』とは元々金沢の繁華街のクラブや地方TV等で活躍するお笑いグ
ループでコントは常のボケと突っ込みが転倒しやすくどちらがボケと決まってる
ことはなく、二人がボケになったりする。先日金沢であった「うんざりナイト」
で行われたライブも、最後に一方が一方におしっこをかけて、それを合方が呑ん
だり跳ねたりして終わったらしい。彼等はそのような趣味がある訳ではなく一つ
の笑いに徹しているのだ。ワークショップでのビデオは以前のネタ合わせの様子と、
ビデオ用に撮られた、コイケヤ等のアートデレクター佐藤雅彦的なタイミングを
持って全くローテクとチープさで撮られたビデオが流され好評をはくしました。
今回の『アメとムチ』の紹介に関しては、金沢で発信されるグループとして
繁華街系と美大系があって、今回の展覧会の参加者や作品は美術系が多かったので
なんらかの形で其れとは違う基準で比べれてお互いの活性化を狙い成功したと
言えるでしょう。
※約30人ぐらいの方がこのワークショップに参加されました
山内崇嗣の紹介は省略
金沢現代美術館については完成はまだ先の話で以前として良くわからないところで。
周辺の公園はスケートボードがしやすくて怒られないようになって欲しいとか、
展示場所の敷地には組み立て家具の様に部屋を縦横高さ区切れると良いとか、
広い屋上に野外彫刻の設置や植物を植えることが出来るような自由さが欲しいなど
様々な意見が交わされました
■期間中行われたハロルド・ゼーマン講演会について
ハロルド・ゼーマンについてはこの展覧会の企画を知るまで知らなかったのですが、
事前にamazon.comで著作物やベネチアビエンナーレのウェブサイト等見て、こん
な人がいたものかとおもって。当日お話を伺いました。講演会前日あるカフェにて
行われたゼーマンとの小さな懇談会の後、『アメとムチ』の一人とゼーマンとの
やり取り
アメ:アイム・フェーマス・ジャパニーズ・コメディアン!
ゼーマン:Really?
アメ:イエス!!!
と会話して『アメとムチ』シールをゼーマンに渡してました。『アメとムチ』
凄いな〜。
■『豪華粗品』出品作品について
奥田容子
会場の至るところに置かれた、白い器がある、良くそれらを見ていると器を
キャスティングされて作られた器であることが分る。奥田さんは大学では陶芸を
専攻されたそうで、彫刻的な見方を経由した工芸、または建築としてある作品
として興味を持ったし、同会場にあった別のところで陶芸を専攻された藤井一範
による、粘土に火薬を摘めて爆発させて焼いた陶芸を使った彫刻作品との対比で
見ても面白く見えた。京都の方のようです
キムキョンヂャ
一見、円谷の怪獣映画のセットのようなショボイセットのような風景で海に粘土で
作ったような島と、シャーペンで描いたような雲が浮かんで雨が降っているような
風景が見える。しかし良く見るとお風呂の風景で島は人の膝であり、海はバスクリン
のお湯、雨は水滴、雲は髪の毛だったりする。彼女の以前のファイルを見せて
いただいた時に、それらの写真を一杯並べてパノラマ写真にしているのも面白かった。
名古屋芸術大学の院生の方のようなので卒制などで作品を見る機会はまたあると思います。
その他名前をチエックし忘れたのですがIMIを出られた方で昼とも夜とも見えない
(多分少し暗い時にシャッタースピードを遅くして捕らえてる)草むらの中からボ
アっと火がついてる写真が不思議でしたし。最年少出品者(5歳)の男の子の作品
も何をしたいか凄い明解で良かった。その作品は、お父さんの鞄に緑と青で地図を
綺麗 に塗ってある物でした。
近い内に『豪華粗品』のホームページも出来るようです。
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