事件は実に単純なんだが、しかも我々をまったく迷わせるので、酷く参っている始末なんだ
僕は小学生のころ割と理系なことがすきだったような気がする。しかしよくわからないことがあった、低学年のころ足し算や引き算で、答えが直ぐに暗算で割り出せるのに、筆算など記述して答えが導き出せないことがあった。たぶん筆算が理解できていなかったからだと思うのだけど、答えはそれに違いないのに、どうしてその答えになるかわからない、ひょっとして別の答えがあるんじゃないか?と思いつつ回答時間を過ごしたような、なんとなく腑に落ちないような気分があった。答えは確実にでてるけど、もしかしたら、別の問いがあるかもしれない、いやもしかしたらこの問題と答えがあること自体が、別の問いを導く問いなのかもしれないと考えたりもした。
「盗まれた手紙」とはポーが書いた話の一つ、たぶんモルグ街の殺人事件に出てくる。
事件がおこり手紙は盗まれた、でも証拠も犯人も見当がついてるのに、事件そのものがよくわからないそんな事件の話。
「盗まれた手紙」のことを考えてたら、小学生の頃、考えてたことを思い出した。
そういえば、昔も「盗まれた手紙」のこと考えてたみたいだし、それなりに気を引きつけるものごとなのかもしれませんね。
あと、なんとなく聞く程度だけラカンが「盗まれた手紙」についてど採り上げているとか?