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「祟」と「崇」 (2001)

Last Update : 2003/02/03

 友人に指摘を受けましたが、僕の名前「山内崇嗣」の「崇」の字は、「祟」とゆう字に似ているのです。字は似ているのに意味が、ほぼ反対にくるのです。これを機会にその漢字の由来や出来方について調べました。

「崇」
 読みは、「たか - い」「たっと - ぶ」「スウ」「シュウ」。漢字の六書(注:1)のでは会意と形声によって作られています。意味は、大きく高い山。たかい。たかくする。たっとぶ。あがめる。うやまう。おこす。みたす。あつまる。おわる。
 漢字の一部「宗」は漢字として解字をすると、家(ウ冠)の中に神(示)をするさまで、祖先神を祭るミタマヤ(宗廟)の意味。簡単に説明するとおおもとの祖先、また、その祭りを行う一族の長の意味を表わすそうです。その文字「宗」を更に、山冠を付け加えることは、元々の意味に更に上乗せする働きを持つのでしょう。

「祟」
 読みは、「たた - る」と「スイ」。漢字の六書の一つ形声によって作られている。意味は、災いを下す。たたり。神仏の下す災い。
 神の意を表わす「示」に、外へやる意味の「出」を合わせて、神を追い払い不幸を招く意味を作っているようです。

 また、どちらの漢字にも共通する「示」の解字は、六書で言うところの象形と指示の要素をあわせたもので、祭壇から生贄の血が滴る様子から作られているようです。読み方は「シ」「ジ」「キ」「ギ」「しめ - す」。

 ここまで調べたところで、何故にこの漢字「祟」と「崇」のような関係や特徴、漢字の出来方は全く違う、意味も違うのに、文字の形はほぼ同じ、読み方が「スウ」「スイ」と割と近いこと等が見えてきました。また何故か「崇」の字に、不吉なことに「おわる。」とゆう意味があるようですし、とある姓名判断で漢字を置き換えたら「祟」と付けたほうの運勢が良くなってしまいました。本当に紙一重の漢字ですね。

 この名前はお坊さんが付けた名前の様です。自分の名前は自分で選べません。そんなことは、どんなことでもあるのではないでしょうか?自分で選べなかった要素はどうあれ自分のものとして扱っていかないと何にもできません。
 僕は絵を書いていますが作品を、そのようなことをちょっとオーバーに表現するために、元々プリントや柄のついた物の上から絵を描いたりしています。完成としては地の色を生かしつつ、上から描きたいように描きたいのですが、中々上手く行かないもので、描いた図像が地に負けてしまったり、地を生かせない描き方をしてしまったりと難しいものです。
 作品製作だけについて言うつもりは無いのですが、いつも「祟」が「崇」に見えるスレスレなところで何でもやりたいですね。

注:1
【六書】
(1)漢字の成立を説明する六種の分類。すなわち象形・指事・会意・形声(諧声)・転注・仮借(かしや)。六義。


参考リンク
言問い亭 6月号 (2000年) 第184号 −− 崇しと祟り −− 2000.06.03