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なぜ形式が歴史を要求するのか?「モダニズムの歴史」という語義矛盾をめぐって

Last Update : 2003/02/03

<なぜ形式が歴史を要求するのか>
<「モダニズムの歴史」という語義矛盾をめぐって>

勉強会に行ったら、なんか知人多すぎ。(いや嬉しかったんですが)何時ものメンバー、境澤くん、神戸の今井さん、大鹿さん、ゆうじん画廊の和田さん、田中功起くんまでいたし、なんか結果的に倍率高かったようだけど、こんなに知人率が高いってどうゆうこと?

勉強会の内容の閉めにあたり、カントが月に実際人はいないとしても、居ると思えば居ると認識される。と言っていたそうで、それは岡崎氏が今レンタル中のジム・キャリーの映画「マン・オン・ザ・ムーン」でも似たことが言われていた。と、(←オィオィ)。カントとフォアマンの月つながりは確か劇中になかったし、それに気付いて作ってた人が居たとしたら「マン・オン・ザ・ムーン」の曲を初めに作ったREMのひとだったのではないかと僕の揚げ足は兎も角(←オィオィ、本題の感想書けよ)

その日あった豊川さんと言う方の井原西鶴の「日本永代蔵」を一つのアーカイブ論として捕らえる話でした。
(正直には「日本永代蔵」や「井原西鶴」といったキーワードは中学以来です。)その話で気になった点を幾つか

  • 蔵で一番大事なものは、高価な財宝ではなくそれを管理するほうきなど掃除用具と、整理整頓である。
  • 蔵には常に先祖代々の大事なものが納められていて、それが当代の家主にとって不必要なものだとしても、いつか価値がでるかもしれないので捨てるに捨てられない物は、その蔵のブラックボックスとしてある。
  • 蔵は一種、物の記憶装置である。「香り」や「臭い」やが隠りやすく、その「香り」や「臭い」を嗅ぐことで一つ思いで等も想起させる。「香り」や「臭い」と言う記憶装置も保存する空間でもある。
(大体憶えてるポイントはその辺りです。)
可成り面白いかも?豊川さんはその「日本永代蔵」解釈を一つ日本のシュールレアリズムの前提にしたいとか、それには僕はハッキリと理解できなかったが色々興味深い点であります。僕がその「日本永代蔵」解釈を日本のシュールレアリズム前提としてどうか?と気になる点は、シュールレアリズムの指す非日常的なもの、自動書記の方法が指すような自分自信でコントロールできないこと、が上手くその「日本永代蔵」解釈のブラックボックスに対応してるか?どうかが気になります。

しかし、日本のシュールレアリズムはヨーロッパののシュールレアリズムを輸入したものの可成り成果が違うので(日本のシュールレアリズムの命題は、幻想的、比喩的に現実を表現すること。ヨーロッパののシュールレアリズムの命題は一度、幻想的な非日常を見ることで今我々が見ている現実をもう一度読み返すこと。2つのシュールレアリズムの見方の違い)その豊川さんの「日本永代蔵」解釈が強度の理論を持つと可成り面白い。(2001/02/10)