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yamauchinamu

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フールズメイト

Last Update : 2003/04/18

僕はチェスや将棋のことをよく知らない。チェスで4手で終了する打ち方をフールズメイトと言うそうだ。知らなかった。

良く絵画を描くことはチェスや将棋の打ち方に例えられる。(googleでは7000件ほど)。一手を打てば次の一手を打つ方向が次々変わり、なんらかの基準で自分が王手を打てれば完成。逆に打たれれば失敗。途中なら未完成。そんなもんだ。

多分将棋刺しな人々はゲーム板で誰かと打ち合うことが将棋と言うわけではないだろう、いつ起こるか分からない風景を想像して打つ詰め将棋は、例えるなら演習やスケッチ、コンセプトたてのようなもんだろう。またチェスのフールズメイトは実際には殆ど起こりえないあるモデルのようなもの、これも例えられるなら建築模型やエスキースのようなものだろう。

マルセル・デュシャンのチェス好きは有名だけど、ある絵画の作品をチェスの打ち方に例えられるなら、抽象表現主義は対戦のなかでなるべく少ない手で打つように思考し作業もした。またドナルドジャッドなどミニマルな作品は、実践的というよりかある程度現実に起こりえないけど想像が可能なモデルのようなものを見える形で指示したフールズメイトのようなものだと思った。

  
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