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wien-berlin-paris-lyon-nice-paris (2001) オーストリア編

Last Update : 2003/02/04

今回の旅行は僕にとっての初めての海外旅行であり、全てのことが驚きと新鮮な出来事だった。この旅行に付き合っていただいた全ての方に感謝したいです。
大体のwien-berlin-paris-lyon-nice-parisと3ヶ国巡りました。

細かいところ含め順に、まず飛行機乗換えでアムステルダムのトイレに、男子便所の中に蝿がプリントされてます。コレで外に外さないと言うデザインです。素敵です。航空のテレビで、戦争開始宣言のようなことを中継されているのを見てこれから無事に帰れるか不安にもなりました。

なんとかウィーンに到着目的は、展覧会を行うこととあらゆる意味で町を知ることでした。展覧会の評判はまずまず、様々な人に会いました。その中でも印象的なのは、ジュン・ヤン君で年はタメ、彼はアーティストで、華僑の家に生まれ育ちはウィーン、兵役を逃れるためあらゆる国に国籍を移し言葉は4,5カ国語ぐらい話せて、のんびりした感じなのにアクティブにそこらを周っているようです。そんな育ちから生まれる作品を、以前東京オペラシティの「出会い」展で見かけていたのですが、(作品は三分間写真機の中で自分がスーパーマンに着替えるものなど)彼の作品もそれなりに説得力が背景にあるように見えた。

町の人に紹介していただいた、スポットを幾つかめぐる。ポイントとしてウィーンの赤線地帯にここ1-2年若者向けのおしゃれスポットが少しづつ地道に開発されてきている、例えばオットー・ワーグナーの作った鉄道橋げたの下の空いた空間に若者向けのB72(写真)というクラブやバーなどが出来ていた。(作りは中目黒の高架下にお店が出来てくるような感じです。)
そのような街づくりはいいと思います。それを見て現在高齢化が進む東京の山谷あたりの30年後ぐらい先を考えてしまいました。

また、赤線地帯でありませんがタヒチ80を見たflexは車道の下で川沿いとユニークな場所でした。

クンストハーレ(訳すと美術ホール)の様子が凄くよくて、商業ギャラリーや美術館とはべつの環境のあり方を色々考えてみたりする、日本では例えばセゾンアートプログラムさんと、昔の駒場寮のような感じをあわせたものだったのかもしれません。

ヴァージンメガストアのパンクコーナーの横に「ゴシック」コーナー(写真)見かけて笑えた。大手ショップでそんな店初めてみました。多分世界でも有数でないでしょうか?

あと個人的に「長靴下のピッピ」を劇場でみられたことが収穫。映画館の内装も可愛い(写真)。あと日本で今ガンダムがオサレになってしまうように、ウィーンでは「バイキングビッケ」がオサレになるようでした。良いですね。日本で今ガンダムがオサレ化するような感じと似た感じがしました。皆ビッケが大好き。発音はヴィッキー。

おおがかりな現代美術館MQが出来ていました。帰ってきたら日本でも知ってる人はしってました。5つぐらいのブロックに別れて規模は大きかったです。クンストハーレの部ではアフリカの現代美術展がありましたが僕はパス、ウィーンのクリムトやシーレなどドメスティクな美術館はまだ工事中でパス、20世紀の美術館はまずまずの質を持ってました僕はチャンバレンが見られて嬉しかったです。子供美術館はいきたかったけど工事中。その近くのウィーン美術史美術館は、フェルメールの「絵画の寓意」は無かったものの、ティッアーノなど以前から見たかった作品が多く非常に感激する作品が多かった。またあまり期待しなかったクラーナハの作品もとても楽しめました。


ウィーンに行く前から期待した建物はフンデルトワッサーの建築でしたが、それも比にならないほど驚いたのはヴィトゲンシュタイン設計の自宅(写真)でした。一見2階立てのように見えるけど3階建てで、地下もあるその地下が地上からせりだした台座のような庭の地下にあったのでその地下フロアは高さ的には1階とも取れるし、その上の庭は空中庭園とも取れる。忍者屋敷のように非常にトリッキーな造りに見えました。

ウィーンは旅行した年の中でも住むには非常に魅力的で一人当たりの住む敷地が広いとか、それなりに皆新しいものは感じているのだけど飲み込まれず自分のスタンスをちゃんと持っているとか、街じたい丁度良く小さくて、夜遅くでもタクシーで帰ってもそう遠くない距離で最低限のものが揃っていることがとても羨ましく思えました。