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yamauchinamu

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やすい・はやい・うまい

Last Update : 2003/02/04

今回の展示で画廊と作品を見る方に対して心掛けたことはこれに尽きたと思う。吉野家式(笑)。

やすい
やはり作品の価格が安かった。また広報にあたり、チラシのデザインは自分で、印刷はコピー機で済ませたことで安く済んだ。

はやい
これは、企画を初めるにあたり展覧会がオープンする3週間前に話が来てそれから取りかかり。展示の企画・構成・設営・告知を準備した。展覧会が始っても未だ告知してたり、期間中作品が増えたりなどスマートではないことも多かったがまずまずでした。しかし作品はここ3年に製作されたもので構成したことだったので、三週間で新作で展示ってことはまず無理。やはり色んな意味で今の技術なしに有り得なかった。連絡の取り合いも思ったより速かったし御覧になった方の反応も思ったより速かった。
(今ある一つの反応http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Studio/1176/info2/itochu_comment.html#index)

うまい
食べ物ではないので「うまい」より「面白い」があってるかもしれない(笑)。まず自分の作品についての面白さについては上手く客観的に思うことはできないので、作品を見せることについて考えたい。
まず、広報として青山周辺にある画廊とショップで今回の展示場所に出向きやすく客層が重なりそうなところはまずチラシをひら置きして頂いた。また東京圏内で活動的と思われる画廊と美術館にもチラシのひら置きして頂いた。(その効果は実際あったと思う。)
そこで思ったのは、非営利な公立私立施設の美術館と画廊の連繋がいまいちとれてない。また画廊のチラシを別の画廊に置いて頂くことは商売気質な店鋪同士なので、余り仲良く無さそうな所同士のチラシ置きは中々ギャラリストには難しいことで僕のような余り営利に直接関わりそうにない作家やボランティアが出向いたほうが良かったのかも知れない、しかし最近の角川文庫のキャラクターにポスぺのモモ、カルピスのキャラクターに「どこでもいっしょ」のトロなどの企業同士のタイアップ広告を見習っても良いように思う。詳しいことは良く知らないが実例としてタカ・イシイギャラリーとギャラリーサイドIIの共同企画としてあるダグ・エイケンのプロジェクト等運営方式を見習えるように思う。またDMを出すにあたりこれから美術に関わりを持ちたいと思う方と今まで僕が関わった方達に出すように望んだ、しかし僕が知っている人の数では限りがあるし、画廊側のリストをチラリと拝見したところ40〜60代の力がある方が多かったように思う。確かになんらかの意味で力のある方が今回の企画に対して興味もって頂けるのは嬉しいし活動もしやすくはなるでしょう、その意味では重要なのですが、僕が美術に対して活動することはこれっきりではないし今後に繋がるような発想が豊かで活動的な(お金がない?)方達との繋がりも重要です。お金が凄くあって面白くない事もしたくないし、お金が全然なくて面白い事もしたくないし、色々バランスが難しいところ。
また僕は社交事例的な画廊のパーティは余り好きではないので、お楽しみ会的な要素を加えた作品等のプレゼン会を自主的に開けたこともよかった。

今回の企画は伊藤忠ギャラリーで今までにない、リスクが多いが得るものもある「やすい・はやい・うまい」企画と作業として僕なりに提案してギャラリーに続けて欲しいことも幾つかあって実例を作ろうとしたことも多かった。しかし正直なところ上に書いた運営方法は僕が考える必要のないとこも多いし誰かに任せて、製作や次の事だけを考えたいとも思う。
「やすい・はやい・うまい」式は本当に大変だ!お金がない搬出代どうしよう?しかし未だ展示が終わった訳でないので色々片付けと灰塚のこと考えないと。
(2000/08/14)