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絵画に置ける一種の『饅頭と箱問題』...シェイプドキャンバス

Last Update : 2003/02/04

 大学の松浦寿夫さんの授業で、近現代の絵画における四隅の問題をどうやって埋めつくすか?と言った問題を饅頭を箱にどうやって修まり良く埋めるかに例えて話してくれた。勿論これは饅頭=絵の具または図像、箱=フレームに置き換えて話してくれたことです。

例えば、
図1のように予め容易された箱に合わせて規則正しくつめることは、主にキュビズムであったフレームの展開。
また図2饅頭のならびに合わせて箱を作る、シェイプドキャンバスの展開。




もちろん饅頭自体を潰しては食べ物にならないので上手く箱につめる事は、良い図像を壊さないでフレームにおさめることも同様の注意を払うと言ったルールはある。この授業は分かりやすくて興味深かった。

 それはひとまず置いておいて、以前アズビー・ブラウンさんとお話した時、「料理と建築は似ている」と言っていた。確かに言われてみたらどちらも限られたコストと敷地(土地であれ、お皿であれ)に合わせて上手く条件にあった物を作るかって?ってことに懸かっているからね。

 そこで絵画に置ける一種の『饅頭と箱問題』も、可成り建築/料理的な解決でなんとかなるもんだ!と別々のことに思えた二つの考えがなんとなく繋がった。

 そうそうドナルド・ジャッドを去年埼玉県美で見た時、大きな弁当箱のような作品がありました。色は永谷園のお茶漬けのパッケージの色使いでした。(2000/07/05)