岡崎乾二郎展に行って来た。昔のシンポジウムの話で聞いた戸谷成雄と岡崎さんの会話
戸谷：「彫刻とは固まりだ！」
岡崎：「戸谷さん固まりってなんですか『形』と『まり』ですか？」
って茶化していっていたことも懐かしいのですが、岡崎さんの作品は固まりでした、固まりなき固まり。固まりとはなんかしら気体や液体では地球上ではできないし、固まりは割れる。型取りの整形も割れ目が形作る形である。しかしその固まりがドロリとしていたら割れ目は再現なく生まれ初めの固まりなき固まりとしてある固まりになるように見える。しかしながら素材は油粘土でもなくセラミックなのでドロリと見えてカチカチなので、そうは見えても実際は割れ目は再現なく生れないただ割れたら粉々になるだけ、そんな彫刻。小振りな作品がいくつかバラバラに置かれて見えるけど実は巧妙に台座の位置が決ってる。今後は2mぐらいの大型の彫刻ブルトーザーとかで作りたいとか？それも期待！今年一杯は彫刻の展示だそうです。（2000/11/15）