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2004 July  7
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8 Thu ◆7月例会「フランシス・ベイコン:制作の論理」

◎ 多摩美術大学芸術学科「現代芸術アーカイヴ」企画室 / issues 編集部

  2004年度「芸術学」研究サークル(第四期)

○ 7月例会のお知らせ

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● 7月例会テーマ:

「フランシス・ベイコン:制作の論理」

● 発表担当:斎数賢一郎[さいす・けんいちろう / 多摩美術大学大学院修士課程
(芸術学専攻)]

● 日時:7月8日(木曜日)16:30 - 19:30

● 場所:多摩美術大学(八王子キャンパス)芸術学棟19-401「現代芸術アーカイヴ」
企画室

○フランシス・ベイコンが目論んだ「リアルな」絵画とは、いかにして実現されるの
か。制作に先行する準備作業を一貫して否定した画家のアトリエに残された、膨大な
量の切り抜かれた写真、カタログ、雑誌類。これらのリファレンス群は、いわゆる習
作=研究(study)の代替物ではなかったか。これらはベイコンの〈準備作業〉ではな
かったか。今回の発表では、ベイコンにおける〈習作=研究〉の問題を念頭に置きつ
つ、1962年に訪れるフィギュールの表現の変化に焦点を当て、先ず、件のリファレン
ス群が彼の言う「非常に整った(very ordered)イメージ」の端緒となっていること
を検証する。次に、リファレンスを経て企図されたイメージと、絵の具の飛沫を付け
加えるといった偶然性の導入がひき起こすイメージとの間の〈界面〉に注目する。こ
の〈界面〉の発生は、認識のレベルと経験のレベルとの間に不断のずれをもたらし、
ベイコンにおける絵画制作の現実を多元化するだろう。[斎数]

● 参考文献:

David Sylvester, Looking back and Francis Bacon, London: Thames and Hudson,
2000.
Matthew Gale, Francis Bacon: Working on Paper, London: Tate Gallery
Publishing, 1999.
John Russell, Francis Bacon, London: Thames and Hudson, 1993.
David Sylvester, The Brutality of Fact, London: Thames and Hudson, 1987
[Third enlarged edition of the first publication in 1975. Reprinted in 1993
as Interviews with Francis Bacon].
(邦訳:デイヴィッド・シルベスター『肉への慈悲 -フランシス・ベーコン・インタ
ヴュー』、小林等訳、筑摩書房、1996年)
Gilles Deleuze, Francis Bacon, Logique de la sensation, Paris: La
Difference, 1981.

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多摩美術大学 芸術学科「現代芸術アーカイヴ」企画室 / issues 編集部
http://archive.tamabi.ac.jp/issues
〒192-0394 東京都八王子市鑓水 2-1723
TEL: (0426) 76-8611(内線695)
E-mail: issues@tamabi.ac.jp

企画室スタッフ:上崎千 荻島綾 久保仁志 (秋山邦晴文庫) 小船井健一郎
客員研究員:松井勝正

アクセス:JR横浜線/京王相模原線「橋本駅」北口より神奈川中央交通バス「多摩美
術大学」行き(7分)









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