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2003 June  6
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19 Thu ◆「芸術学」研究サークル6月例会、柳宗理@ozone〜7月15日(火)
柳宗理@ozone〜7月15日(火)


◎ 多摩美術大学 | 芸術学科 | 現代芸術資料センター | issues 編集部

2003年度「芸術学」研究サークル

○ 6月例会のお知らせ

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● 6月例会テーマ:

「芸術にとって文化は偽りの友か---1950年代以後のアメリカ美術批評史における文
化の位置をめぐって」

● 発表者:加治屋健司[かじや・けんじ / 美術史・ニューヨーク大学]

● 日時:6月19日(木曜日)16:30 - 19:30

● 場所:多摩美術大学(八王子キャンパス)芸術学棟19-401「現代芸術資料センター
」企画室

文化への視座は、戦後アメリカ美術を考える上で常に重要な役割を果たしてきた。本
発表では、1950年代のアメリカにおいて文化の問題が、アメリカの知識人にとってい
かに困難な選択肢として登場したのかをまず概観し、そこで生じた問題がその後、形
を変えてどのように美術批評の中に入り込んでいったのかを検討したい。1952年の
『パーティザン・レヴュー』誌に掲載された誌上シンポジウム「我らの国と我らの文
化」に始まり、53年のクレメント・グリーンバーグの「我らの文化の窮状」、62年の
レオ・スタインバーグの「現代美術とその公衆の窮状」、67年のマイケル・フリード
の「芸術と客体性」などの文章を分析して、1950年代以後のアメリカ美術批評史にお
いて〈芸術の外部〉としての文化の役割がいかに変化したのかを検討したい。
 1950年代に大衆文化の勃興に直面したニューヨーク知識人が感じた戸惑いは、『オ
クトーバー』誌に集う今日の先鋭的な美術史家が視覚文化に対して抱いた疑念と決し
て無縁ではないように思われる。戦後アメリカ美術における文化の問題を系譜学的に
検討することで、美術史研究が視覚文化の問題に直面した今日の状況にも考察を進め
たい。[加治屋]

● 参考文献:

"Our Country and Our Culture: A Symposium," Partisan Review 19, no. 3
(May-June 1952), pp. 282-326; no. 4 (July-August 1952), pp. 420-450; no. 5
(September-October 1952), pp. 562-597.

Clement Greenberg, "The Plight of Our Culture: Industrialism and Class
Mobility," Commentary (June 1953), pp. 558–66; and "Work and Leisure under
Industrialism: The Plight of Our Culture, Part II," Commentary (July 1953),
pp. 54–62. Reprinted in Affirmations and Refusals, 1950-1956, vol. 3 of The
Collected Essays and Criticism, ed. John O'Brian (Chicago: University of
Chicago Press, 1993), pp. 122-152.

Leo Steinberg, "Contemporary Art and the Plight of its Public," Harper's
Magazine (January 1962). Reprinted in Other Criteria: Confrontations with
Twentieth Century Art (New York: Oxford University Press, 1972), pp. 3-16.

Michael Fried, "Art and Objecthood," Artforum 5 (June 1967): 12-23.
Reprinted in Art and Objecthood: Essays and Reviews (Chicago: University of
Chicago Press, 1998), pp. 148-72.

"Visual Culture Questionnaire," October, no. 77 (summer 1996), pp. 25-70.

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多摩美術大学芸術学科「現代芸術資料センター」企画室 / issues 編集部
http://archive.tamabi.ac.jp/issues
〒192-0394 東京都八王子市鑓水 2-1723
TEL: (0426) 76-8611(内線695)
E-mail: issues@tamabi.ac.jp

[スタッフ代表:上崎千・荻島綾・久保仁志・松井勝正]

アクセス:JR横浜線/京王相模原線「橋本駅」北口より神奈川中央交通バス「多摩美
術大学」行き(7分)

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